伯母のこと

私の伯母には内縁の

旦那様がいました。



伯父ちゃんと離婚した後

40歳過ぎた辺りから

お付き合いが始まったそうで。


それからずっと、その人は

伯母の家で暮らしてました。



その人は病院の先生で

私は先生って呼んでた。

祖父が倒れた時も面倒見てくれて

私の身内は妻子がある人とはいえ

先生を受け入れていた。

私を除いて。



私はまだ子供だったので

ほんとに信じられなくて

先生が来ると知れば

親戚の集まりにも行かなくなってた。

お母さんにも、なんで認めるの?

っていつも啖呵切ってた。

お母さんはあんたには

わからないでしょって

相手にしなかった。



3年前。

先生が伯母の家で、

伯母に看取られて亡くなりました。

それまで伯母は献身的に先生を支えてた。

体の自由が効かなくなった先生は

伯母にツラくあたったりもしたみたい。

それでも伯母はずっと寄り添った。




伯母は本妻の家や兄弟に

連絡したそうです。

そりゃそうですよね。



葬儀場までは大人しくしてた

本妻の家の方達でしたが

葬儀屋さんと組んでいたようで、

先生を運んでからは

葬儀屋さんが伯母を

追い出してしまいました。




でも伯母は騒がなかった。

家に自分で手作りの仏壇を作って、

お寺さんも呼んで葬儀をあげました。



先生が亡くなるまで

なんの連絡もしてこなかった

本妻が、別の日にお金を包んで

これで勘弁してくださいと来たそうです。

伯母は財産なんかどうでもよかったのに。



先生は生前、自分が生まれた

土地に骨を埋めて欲しいと

頼んでいたそうで、

そこに納骨されました。



その場所には先生の弟さんがいて

伯母も連絡を取り合っていたそう。

納骨されたお墓もわかるらしい。




私は思い立って、伯母を

誘い、連れて行きました。

観光気分の母ももれなく便乗。(笑)



現地の空港でレンタカーに乗り

先生の弟さんと待ち合わせ場所へ。

その後一緒にお墓に行きました。




たくさん話したいことがあった伯母。


でも言葉が出てこない。



弟さんに



「来てくれてありがとうって言ってるよ」



そう言われて泣いてた。

何度も墓石を、先生の名前を

撫でてました。



私は先生が帰りたがっていた

お墓から見える景色を

しっかり焼き付けておこうと

思って、たくさん写真を撮りました。

生前言えなかった、伯母への愛に

ありがとうも伝えてきました。




私の初めての伯母孝行。

でもきっと、神様が伯母と先生を

認めてくれたからできた孝行だと

思います。


人の愛し方はなんとなく

伯母に似た気がします。

ちょっとこじつけかな。(笑)



伯母も先生も

間違いなく幸せでしたよ。






読んでくださって

ありがとうございます。